象牙印鑑
象牙印鑑
象牙は美しい光沢と上品な質感、また彫刻に適した堅さと粘りを有することから古くから印材に限らず工芸品の素材としても重宝されてきました。
明治時代、日本に輸入される象牙の大部分は東南アジア産やインド産でした。
大正時代になると国内需要が増大し、インド産では足りずにアフリカ産が主流になります。
その後太平洋戦争の期間は輸入が途絶えましたが、戦後輸入が再開されるとその量は増え続け、昭和の終わり頃には年間400トンを超えるまでの輸入量になりました。
一方で象の生息数の激減も確認され、昭和56年(1981年)にはインド象の象牙が全面輸出入禁止(第3回ワシントン条約インド会議)、平成元年(1989年)にはアフリカ象の象牙が輸出入全面禁止(第7回スイス会議)となりました。
平成以後のしばらくの間、象牙輸入量は年間 0トンとなります。
平成9年(1997年)の第10回ワシントン条約締結国会議(ジンバブエ会議)において、南部アフリカ諸国ではアフリカゾウがある程度増えているとのことなどから、附属書II(『現在絶滅のおそれはないが、生存をおびやかす過剰利用を抑制する必要がある種。輸出国の輸出許可がなければ、輸出入できない。』)への掲載が決まり、許可が認められれば輸出入も可能な状況が整えられました。その後平成11年(1999年)には日本向けに限り、ナミビア、ジンバブエ、ボツワナのアフリカ南部 3カ国からあわせて 60トンの輸入特別枠が実現します。
そして今年平成19年(2007年)の6月、第14回ワシントン条約締約国会議(オランダ会議)において再び、自然死したゾウからの象牙 60トンの輸出枠が、ボツワナ、南アフリカ、ナミビアの3カ国から日本向けに限定的に認められました。更に追加特別枠として、ジンバブエを加えた4カ国の政府在庫分も加えられた量になるそうです。
http://mainichi.jp/life/ecology/archive/news/2007/06/20070615ddm003030006000c.html - 毎日新聞(2007年6月15日) -
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=8486 - ワシントン条約第14回締結国会議結果/環境省 -
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/jyoyaku/wasntn.html - ワシントン条約/外務省 -
a varieties of seal ◇ 印鑑 実印 はんこ 印章 ◇
〜用途別の印鑑〜 法人印/会社印(法人用の印鑑):代表印/代表者印(法人の実印)、角印/会社印/社印、会社銀行印/法人銀行印、割印 など
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印章(印鑑実印はんこ等)− http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B0%E7%AB%A0
象牙− http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%A1%E7%89%99