印鑑 篆書体

秦の始皇帝が中国を統一したのが紀元前221年、日本では弥生時代。この始皇帝が国家の統一書体として正式に採用したのが、今で言う「小篆(しょうてん)」です。小篆の元となったものに「大篆(だいてん)」があり、ほかにも地域・年代ごとに字体は様々だったようです。篆書体は必ずしも一つの字形が決まっているわけではなく、この小篆を中心に当時使われていた書体が用いられています。

中国統一の印(しるし)として統一された初の公式文字。

篆書体はその典麗な字形のために、筆記のわずらわしさが敬遠されて実用書体としては程なく次代の「隷書体(れいしょたい)」にとって変わられたそうですが、公式文書の印(しるし)としての実印、印鑑の書体として2200年経った今でも生活のなかに生き続けています。


a varieties of seal ◇ 印鑑 実印 はんこ 印章 ◇
〜印鑑の書体〜 印相体、篆書体、古印体 など